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2012年2月

2012年2月29日 (水)

建築模型ができるまで(13)

1階外壁の最下部に「付土台」を付けていきます。本来、古い日本の家屋は構造材の面内に壁を立ち上げていたので、外観、内観ともに土台、柱、胴さしなどが見えていました。(真壁和室など柱が見えますよね)今の住宅では、外壁材優先ですので和風住宅の装飾材として「付土台」や「付柱」、「付梁」などを使います。Img_1248_640x480木材の木地をいかしたピーラー色仕上げに近い色画用紙を寸法幅に切って、外壁の一番下の部分に一周貼り付けます。Img_1250_640x480こんな感じに仕上がります。洋風住宅の場合は鋼製の水切り材が廻りますので、もう少し幅狭の画用紙を一周させます。




2012年2月26日 (日)

建築模型ができるまで(12)

外観はこんな感じです。Img_1245_640x480Img_1246_640x480建物らしくなってきましたね。ここまで完成すればあとは細かい装飾をしていきます。物によってはそうとう細かな作業になりますが、ひとつひとつ形になっていくのは楽しいですね。




2012年2月25日 (土)

建築模型ができるまで(11)

Img_1243_640x480組み上げた後でも模型の内部で作業することになるので、補強材が邪魔にならない程度に入れていきます。あまり大きな補強材を入れると、屋根やベランダの床などを固定するときに、手や道具が内部に入らない部分が出てきます。ここは慎重に!Img_1247_640x480壁が全て組みあがりました。この程度の補強が入っていれば、形が歪むことはほとんどありません。接着剤が完全に硬化するまで待ちましょう。この時点での形が正確ならば仕上がりの精度もかなり上がります。とにかく慎重に、慎重に!




建築模型ができるまで(10)

一通り壁面の装飾ができたので、いよいよ本体の組み立てをしていきます。Img_1239_640x480スチレンボードで三角形の補強材を切り出し、壁と壁との角度がしっかりと直角になるように、尚且つしっかりと止めつけられるように補強材を接着しながら組み立てていきます。合わせ目には、接着剤を盛るように多目につけて耐久性を高めます。(内装をつくらない模型はこんな風にしっかりとつくれますね)Img_1241_640x480このくらい頑丈に組み立てると、後々の作業が本当に楽です。(ただし直角だけはしっかりと正確にだしていきます)




2012年2月24日 (金)

建築模型ができるまで(9)

外壁はALC版の吹付塗装仕上なので、実物は横方向に@600mmづつ目地が見えます。Img_1230_640x480模型の外壁にも目地を表現。シャーペンの先で表面の紙部にへこみをつけます。(切ってしまわないようにそっと)

こんなひと工夫。Img_1235_640x480荷造りテープを居室の窓のガラス部分に貼って、窓にレースカーテンがかかっている風。テープの種類も模型につかえそうな変った物もたくさんありますよ。




2012年2月22日 (水)

建築模型ができるまで(8)

当事務所の玄関は2階にありますが、その玄関と外階段を結ぶ通路の屋根は構造材あらわしに化粧垂木を使った和の雰囲気でつくりました。模型でも木材を使って表現していきます。

まず、外通路の外壁面の手すり部分を内側から掘り込んで構造柱を埋め込みます。Img_1226_640x480裏側は、白い紙を貼り直して壁の中央に柱がくるように製作します。手すり壁の上にはアルミ笠木を通します。Img_1227_640x480こんな感じ。この横に通った横架材に垂木がかかり、野路板を葺きます。




2012年2月21日 (火)

建築模型ができるまで(7)

完成したサッシを壁面のパーツに接着します。Img_1178今の接着剤は多種多様、量販店にいけば、紙+スチロール、紙+塩ビ、紙+金属などあらゆる物どうしを接着できる種類別に揃っています。(接着剤のコーナーだけ見ているだけで1時間ぐらいあっという間に経ってしまいます。)用途に合わせて接着剤を用意しておきます。

その他の装飾物を製作していきましょう。Img_1201これは「矢切」といいます。和風住宅の妻壁面の装飾としてつけられますが、当事務所にも小屋裏換気のための通気口を隠す装飾部品として設置してあります。模型では色画用紙を細く切って格子状に組み上げました。(相当ちっちゃいですよ)Img_1202こんな風に壁面に付きます。屋根の合掌部分の下につくと和風住宅の雰囲気が出てきます。段々家らしくなってきましたよ!







2012年2月19日 (日)

建築模型ができるまで(6)

引き違いサッシは、プラ板を下地に3種類の枠を重ねて作ります。Img_1158この4パーツを組み立てると、Img_1173こんな感じに出来上がります。実寸よりもだいぶ枠が厚いんですが、これ以上細くすると耐久性に問題がありますので、ぎりぎりこんなディテールで。Img_1177引き違い以外のサッシもこんな感じ、当事務所は引き違い、面格子引き違い、FIX、GBのみなので、とにかくコツコツ地道に製作するのみです。







2012年2月18日 (土)

建築模型ができるまで(5)

それではアルミサッシを製作しましょう。サッシの作り方は数通りあります。今回はその中でも簡単な方法、壁に穴を開けずにサッシ面だけ壁面に貼り付ける方法で作成します。

必要なサッシ枠、障子などを黒画用紙で切り出していきます。やはり型紙を使って全て一気に作成してしまいます。Img_1154次にガラスのパーツを0.5mmのプラ板で切り出します。透明よりも薄く色が付いているプラ板の方がガラスの雰囲気がでます。Img_1157パーツの切り出しが終わったら、ひとつひとつ組み合わせてサッシを組み立てていきます。




2012年2月17日 (金)

建築模型ができるまで(4)

仮組みがひと通り完成しました。全体像が確認できます。Img_1164南側を観たイメージImg_1166北側を観たイメージです。当事務所は接続道路から2mほど下がったレベルに建っているので、前面道路から外階段で上がって2階が事務所の玄関になります。この北面に外階段が付くことになります。

仮組みで全体が確認できたら、もう一度ばらして、パーツごとに装飾を取り付けていきます。本体を組んでしまってからでは、手が届かない部分や細かいパーツなど、各壁面ごとに付けられるものはなるべくこの段階で取り付けます。




建築模型ができるまで(3)

印刷した型紙通りにスチレンボードを切り出していきます。基材は発泡スチロールですからカッターで力を入れずに2・3回で切れます。この作業は比較的に簡単に短時間で終わります。すべてのパーツを切り出すとこんな感じ。Img_1151木造2階建ての住宅、1/50スケールで600x450のスチレンボードでしたら、2~3枚程度必要です。(内装ありの模型だともう少し必要になりますが)

必要なパーツが揃ったら、仮組みをしていきます。パーツの寸法が正しいか、召し合わせ部分の勝ち負けなど、組み付ける前に必ず仮組みをして確認します。Img_1160
90度の出隅部分は合わさるボードを、45度づつテーパーにカットして角を出します。Img_1162組み付けると90度にきれいに出隅が完成します。最終的に出隅部はすべて、付柱という飾り部材が取り付きますので、角度がしっかり出ていればこの時点では十分です。


2012年2月13日 (月)

建築模型ができるまで(2)

まずは模型製作用の設計図の作成です。実際の建築設計図の平面図、立面図、断面図を読み取ってスチレンボードから切出す壁面、床面、屋根面などのパーツの型紙を作成します。設計図がCADデーターとしてあればそのままCADを使って作成します。Cimg3045今回の模型は外装のみ(内部まですべて作るタイプは又次の機会に!)のタイプですので、必要なパーツをすべて拾い出し、スチレンボードの定尺600mmx450mmパネルに経済的にパーツ取りができるようにレイアウトしていきます。パーツには窓の位置やパーツの合わせ位置、相番などを一緒に明記しておきます。Photo

これを、大型プロッターで印刷して型紙にします。ロール紙に打ち出しますから600x450でも分割せずに一枚の型紙として印刷できます。当事務所の外壁は白なので、トレーシングペーパー(製図用の半透明の紙)を型紙として印刷します。外壁に色や柄がついている場合は、色付の用紙に印刷したり、柄をカラー印刷して作成した型紙をスチレンボードに貼り付けてからカットしていきます。内装の壁紙などもあらかじめ柄を印刷ながら型紙を作成します。Cimg3042

今回使用する型紙は直接スチレンボードには貼り付けずに、型紙としてのみ使用し、スチレンボードの直貼り紙を仕上げ面として利用しようと思います。その理由はできるだけ接着剤を使用する面を少なくしたほうが、模型そのものの耐用年数は長くなるからです。接着面は年月とともに少なからず劣化しますので、必ず剥げてきます。ですから仕上げ部分には絶対にテープ類は使用しません。(特に両面テープ)完成当初はきれいですが、テープは遅かれ早かれ必ず剥げてきます。借り止め部分ならいいですが仕上げ部分には接着剤(やっぱり紙同士の貼りあわせには、乾燥時間がかかりますが木工用ボンドが一番いいですね)を使うようにします。

2012年2月12日 (日)

建築模型ができるまで(1)

私もいままで数多く建築模型を作成してきましたが、個人情報などの問題もありますからお客様の模型をこういった公の場に公開するのは難しいですよね。遅ればせながらそろそろ私の事務所の模型を作ってみようか・・と決心をしまして、こんな機会は二度とありませんから当事務所の模型を例に『建築模型のできるまで』をブログで公開していこうかと思います。建築模型の制作業者さんの数だけ作成方法もありますが長年の私なりの工法で建築模型の完成までを楽しく、丁寧にご紹介いたします。ただ、業務の合間の作業ですので、完成までの期間はかなり長期にわたるとは思いますが、気長にお付き合いいただければ嬉しいです。

さて、模型の主材料はスチレンボードと呼ばれる発泡パネルの両面に上質紙を貼り付けたパネルです。100円ショップなどで見かける立体ポップ看板などの材料ですね。それと色付画用紙。なんだ、紙で作ったおもちゃかと思わないでください。この材料が建築模型として一番リアルで本物の建築物が完成した時のイメージに近いんです。もちろんこの材料の他にもプラ板や金属板、木材なども使用して、より完成建築物を想像できる様な模型に仕上げます。今回の模型は1/50スケールで作成しようと思います。私が手がけた中でこのスケールが一番多いですし、木造2階建の住宅ぐらいであれば細部まで作り込める最適の大きさですね。5mm厚のスチレンボードを使用します。強度と取り扱いやすさ、スケールから5mmを選択しました。M1330017


カッターで簡単に加工できますし、両面に紙が貼ってあるので線の記入や色付、貼りあわせも自由です。M1330022

立体にするのも非常に簡単で、尚且つ綺麗に仕上がります。

それでは、実際の製作過程をご紹介いたします。

はじめに

私、建築設計士をやっております。

この4月に設計事務所を開設する予定です。それに伴って、事務所の外装、簡単な内装、建築模型などを自分で作製しようと考えており、その過程をブログに掲載していきたいと思います。

”Do it yourself" まさにDIYです。

なにぶん、手作業ですので、どうなりますことやら。まずは、建築模型から、紹介していきたいと思います。M1330007

写真の模型・・どこかで見たことありませんか?

○○出版社から発売されております、○ンのいえのドールハウスでありますが、子供に泣いてせがまれましたが本物を購入すれば十万円以上かかりますので、しかたなく建築模型と同じ製法で自作した「なんちゃって」であります。

図面作成から部品製作、カラーリング、組み立てまでほとんど建築模型を作る工程と一緒です。

さて、それでは模型製作にとりかかりましょう!!!M1330010_2

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